はじめに
・判断力を高めたい方。
・問題解決能力を上げたい方。
・推論が苦手と感じている方。
実は、あなたが抱えていらっしゃるお悩みや向上心は、この概念で解決するかもしれません。
なぜなら、この記事では”科学的根拠”や経験談に触れながら、問題解決のヒントをご紹介しているからです。
つまり、こういうことです。
読み終わった頃には、解決するためにすべきことを”具体的”に知ることが出来ているでしょう。
是非この一期一会の機会に、ここならではの特別な記事を、もちろん無料でお読みください。
あなたのお悩みを、科学的概念で解決していくぞッ!!
普通の仮説は大体答えだぞッ!
テーマ解説【アブダクション】
事実は、その事実よりも異常な仮説によって説明できない。
概要
今回のテーマは、”アブダクション”となっております。
これは、論理的推論の一種であり、理由から結論を導き出す思考方法のことを言います。
代表的なものには、演繹法や帰納法があります。
それらも引き合いに出しつつ、簡単に説明していきますね。
論理的推論と少しだけ演繹法
ここから少しだけややこしいお話をしますが、流し読みで雰囲気だけ感じ取ってください。
さて、基本的な考え方として、論理的推論は以下のような3つのパーツで出来ています。
- 規則 例)リンゴは熟れると色が赤くなる。
- 前提条件 例)リンゴは熟れた。
- 結論 例)色が赤い。
これら前提条件・規則・結論のどれに注目するかがとても大事な点となっています。
例えば、上記の例は”演繹法”と呼ばれる方法の考え方で、結論に注目します。
重要なのは、「リンゴは熟れると色が赤くなる」という規則が大前提となっているところですね。
そこから「リンゴは熟れた」から「色が赤い」という結論を導いています。
数学者などがよく用いる推論で、証明に向いていますね。
少しだけ帰納法
一方で、次の例はどうでしょうか。
- 前提条件 例)リンゴは熟れた。
- 結論 例)色が赤い。
- 規則 例)リンゴは熟れると色が赤くなる。
これは”帰納法”と呼ばれている方法です。規則に注目しています。
「リンゴは熟れた」前提条件のときは、いつも「色が赤い」んだという結論に関連性を見出そうとしていますね。
それによって得られた規則が「リンゴは熟れると色が赤くなる」というものです。
科学者などがよく用いる推論で、法則や規則の発見に向いていますね。
アブダクションとは
さて、論理的推論について雰囲気だけご理解いただけたかと思います。
本題である”アブダクション”は以下のようになり、前提条件に注目します。
- 結論 例)色が赤い。
- 規則 例)リンゴは熟れると色が赤くなる。
- 前提条件 例)リンゴは熟れた。
「色が赤い」という結論と「リンゴは熟れると色が赤くなる」という規則から、どのように状況を説明できるかを考えています。
その結果、 「リンゴは熟れた」に違いないと前提条件の仮説を得ています。
歴史学者、専門医、探偵はこのように推論をして、様々な考察を膨らませていきます。
この例では結論・規則・前提条件が固定されていますが、そうでない場合は一筋縄ではいきません。
そのなかで、いかに説得力のある仮説を生み出せるかが重要ですね。
頭がこんがらがってくるぞッ。
参考文献など
日常でのヒント
説明させて頂きましたが、とても分かりにくいかと思います。
ここからは、より日常生活に落とし込んだ実用的な形で解説していきます。
実は身近な考え方
上記の説明では、 前提条件・規則・結論の3種類のパーツにより論理的推論が成り立っているとお話しさせて頂きました。
そして、アブダクションは結論と規則から前提条件を導きます。
とても分かりにくいので、このように考えてみてください。
結論は、実際に起きてしまった出来事で、例えば「部下のミス」としましょう。
規則は、いままでの人生であなたが蓄積してきた経験で、「新人はミスをしやすい」や「忙しいときはミスをしやすい」や「誰でも1か月に1度はミスをする」だとしましょう。
前提条件は、それを上手く説明する仮説であり、あなたが蓄積してきた経験からいろいろな可能性を考えていくことになります。
この場合は、ミスをした部下は新人ではなく、特別に忙しいわけでもなかったから、月1度のミスなんだな。と仮説を立ててみましょう。
これがまさしく前提条件となります。
ここまでまとめれば、そのミスの原因に対して再発防止策を講じることが出来ますね。
無意識下でこのような工程で考えている方も意外と多いのではないでしょうか。
最高の説明
最後に、アブダクションで物事を説明するときのコツをお伝えいたします。
例えば、あなたは「大事なものを無くして」しまいました。
これは、いわゆる結論となりますが、どのような仮説で説明できるでしょうか。
- 私はおっちょこちょいだから、どこかに置いてきてしまった。
- 私が出かけている間に泥棒が盗んでしまった。
- 家に住んでいる妖精が隠してしまった。
この中では、一番上の仮説があり得そうですね。
なぜなら、それ以外は大げさであったり、非現実的ですよね。
「もし沢山の仮説が生まれたならば、もっとも平凡な仮説を採用するべき」だと、チャールズ・サンダース・パースという学者さんが述べています。
また、「与えられた証拠や情報から、状況を最も上手く説明できる仮説を採用する」という”最高の説明”と呼ばれる推論があります。
これは、ギルバート・ハーマンという学者さんが提唱した考え方で、非常に大きな評価を得ました。
どのような出来事でも、その出来事を超えた異常な仮説では説明が難しいです。
加えて、確率的に考えたときに、どうしても起きる確率が低いことも存在します。
どうしても仮説を絞れないときは、今までの経験のなかでも平凡なものを前提として考えてみましょう。
まとめ
判断力を上げるには、論理的推論が有効です。
そのなかでもアブダクションという考え方は、日常生活で大いに役立つことでしょう。
もし様々な仮説が思い浮かぶならば、最も平凡なものを採用しましょう。
日常生活のなかに落とし込めたならば、状況の判断や、これから取るべき手段が浮かんできます。
きっと隣人の目には、論理的で判断力に優れた人物に映るはずですよ。
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