はじめに
・ビジネスを違う視点から見つめたい方。
・経営戦略のヒントを知りたい方。
・今後の方針で悩んでいる方。
実は、あなたが抱えていらっしゃるお悩みや向上心は、この概念で解決するかもしれません。
なぜなら、この記事では”科学的根拠”や経験談に触れながら、問題解決のヒントをご紹介しているからです。
つまり、こういうことです。
読み終わった頃には、解決するためにすべきことを”具体的”に知ることが出来ているでしょう。
是非この一期一会の機会に、ここならではの特別な記事を、もちろん無料でお読みください。
あなたのお悩みを、科学的概念で解決していくぞッ!!
流行やターゲット意識は大事だぞッ!
テーマ解説【コモンズの悲劇】
全人口の15%にあたる先進国の人々は、その他の国の32倍もの資源を消費している。
概要
今回のテーマは、”コモンズの悲劇”となっております。
提唱者は、アメリカの生物学者であるギャレット・ハーディンさんです。
内容は、「多数者が利用できる共有資源(コモンズ)が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまう」というものです。
農民の例
例えば、誰でも自由に使える牧草地(コモンズ)があったとします。
これを見つけた農民は牛を放牧しますが、他の農民も同じように牛を放牧します。
このままでは自分の取り分が減ってしまうので、さらに多くの牛を放牧します。
こうして、どんどんと牛が増えていき、牧草地(コモンズ)は荒れ果ててしまいました。
つまり、皆が自由に使える資源(コモンズ)がある場合、好きなように使用されて資源は枯渇してしまうということですね。
実は、この枯渇の過程では、最後まで生き延びた者が全ての共有資源(コモンズ)を独占してしまいます。
ですから、”独占市場”などでも同じようなことが言えるんですよ。
地球環境問題について
実は、もっと大きな規模で、地球を資源(コモンズ)に例えることができます。
長い歴史のなかで、各国は国益を求めて様々な活動を行ってきました。
その結果、”プラネタリー・バウンダリー”という地球の限界が見えてきました。
大気汚染・気候変動・オゾンホール・生物多様性の損失・海洋酸性化・化学物質の汚染などがこれに含まれます。
この地球の限界点を超えてしますと大惨事に繋がりますので、”持続可能な開発目標(SDGs)”などの取り組みが行われている訳です。
他人事ではなく、「今の地球は、我々の子孫から借り入れているものである」ということを意識して生活したいものですね。
電波帯・水産資源・知的財産にも同じようなことが言えるぞッ。
参考文献など
日常でのヒント
”コモンズの悲劇”が語ってくれる教訓を下記にまとめてみました。
- 共有資源と需要の移り変わりを意識する。
- 狙うべきターゲットを洗い出す。
- 生み出せるアイデアは限られてくる。
共有資源の占有者
例えば、ブログの場合の共有資源(コモンズ)は何でしょうか。
恐らく、媒体のユーザーが自由に使える”時間”ではないでしょうか。
その時間の総合計が、共有資源(コモンズ)の限界値となります、
この場合、その媒体を管理する力が働きますし、ユーザーは入れ替わっていくため、共有資源(コモンズ)の枯渇までは至りません。
しかし、生き延びてきた方々がほとんどの共有資源(コモンズ)を独占してしまうでしょう。
そのような状況で、打開の武器になるものは”流行”や”トレンド”です。
自身の所属する業界・媒体・ジャンルなどは日ごろから意識します。
そうして、占有者への飽き、流行・トレンド、ユーザーの入れ替わりによる需要の変化が、自身に有利に傾いたところで素早く行動に移すことが重要です。
一方で、そのような変化が少ない業界では、新規参入はとても難しいといえるでしょう。
狙うべきターゲット
生物学では、キーストーン種と呼ばれる生物が存在します。
彼らは、少数ながらも環境に大きな影響を及ぼす生物であり、いなくなれば生態系に深刻な変化をもたらしてしまいます。
一方で、それになぞらえて”キーストーン消費者”と呼ばれるような方々がいらっしゃいます。
例えば、フカヒレ愛好家や象牙の収集家など、人数は少ないにも関わらず市場へ大きく関与しています。
そして、市場だけでなく、一定の生態系を絶滅させるような影響力も持っています。
規模に見合った戦略
もし、少数ながらも市場へ大きく影響を与える”キーストーン消費者”を発掘することができれば、ビジネスへの成功に繋がるでしょう。
これは、”コトラーの競争地位別戦略”という「経営資源に応じた取るべき戦略」でも説明できます。
資源の質/量 | 多い | 少ない |
高い | リーダー(全方位) | ニッチャー(集中化) |
低い | チャレンジャー(差別化) | フォロワー(模倣) |
例えば、ビジネスを始めたばかりであれば、経営資源が少なく、質も低い状態であることがほとんどだと思います。(模倣)
したがって、その下地でビジネスを継続しつつ、発掘したタイミングで”キーストーン消費者”へ集中化することが重要です。
上手くいけば、その市場を独占でき、知名度も上がるでしょう。
ただし、その市場が成長しない可能性や、他社の参入により競争が発生することもあります。
先駆者の旨味
業界そのものを作り出す先駆者は、間違いなく素晴らしいものです。
しかし、その”アイデアの組み合わせ”を共有資源(コモンズ)とすると、これは知的財産として保護されてしまうため、生み出せる数に限界が来るでしょう。
これは、知的財産として権利を与え、同時に管理させることで”コモンズの悲劇”を防ぐ目的のためです。
つまり、その数の限界が来る前に、”アイデアの組み合わせ”を試し続けなければなりません。
また、あなたが既に一定の規模でビジネスを行っている場合は、飽きによるユーザー離れを防ぐためにも変化し続けなければなりません。
もし、一定の効果が得られるアイデアを見つけた場合は、知的財産として長期的な安定が叶うことでしょう。
なかなか狙って出来ることではないですが、意識するだけの価値はあると言えるでしょう。
まとめ
”コモンズの悲劇”によって、だれでも利用できる共有資源(コモンズ)はいつか枯れ果ててしまいます。
そして、その最後には誰かが共有資源(コモンズ)を占有しているものです。
もし、ビジネスを始めるならば、”流行”や”トレンド”は頼りがいのある武器になるでしょう。
また、”キーストーン消費者”と呼ばれる方々に焦点を向けたり、”斬新なアイデア”によって新しい波そのものを作り出すことも有効です。
そうすることで、限りのある需要を招き入れれば、長期的なビジネスの実現も夢ではありません。
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