はじめに
・会社に不満を抱いている方。
・職場でストレスを感じている方。
・転職を検討している方。
実は、あなたが抱えていらっしゃるお悩みや向上心は、この概念で解決するかもしれません。
なぜなら、この記事では”科学的根拠”や経験談に触れながら、問題解決のヒントをご紹介しているからです。
つまり、こういうことです。
読み終わった頃には、解決するためにすべきことを”具体的”に知ることが出来ているでしょう。
是非この一期一会の機会に、ここならではの特別な記事を、もちろん無料でお読みください。
あなたのお悩みを、科学的概念で解決していくぞッ!!
統制のない組織は避けるべきだぞッ!
テーマ解説【超個体】
「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の平均になる。」
概要
今回のテーマは、”超個体”となっております。
地質学者であるジェームズ・ハットンさんやウラジーミル・ヴェルナツキーさんらが言及しています。
内容は、「個体群やコロニーなど多数の個体から形成され、まるで一つの個体であるかのように振る舞う生物の集団。」というものです。
アリの社会
例えば、アリは良い例であるでしょう。
とても社会的な生き物であり、”社会性昆虫”と呼ばれます。
そんな彼らは、女王アリ・働きアリ・兵隊アリ・雄アリ・新女王アリと役割が分けられています。
女王アリは、唯一の産卵をするアリであり、群れを大きくします。
働きアリは、幼虫を育てたり、餌を運搬したりしますが、外で餌を探すのは老齢のアリです。
兵隊アリは、外敵が襲ってきたときに戦い、種類によっては自爆することで毒液を浴びせることもあります。
雄アリは、巣から飛び立つ新女王アリと交尾して、そのまま息を引き取ります。
このように、お互いに依存して統率することで、群れが一つの個体のように振舞うさまは、まさしく”超個体”といえます。
ただし、女王以外は不妊であるなど、合理性のための残酷な一面もあったりするんですよ。
いろいろな役割
実は、アリの種類によっては、上記以外にもさまざまな役割が存在します。
戦いで負傷した仲間を救護する衛生兵アリなんてものもあります。
そのなかでも、サムライアリは奴隷狩りで有名です。
ほかの種類のアリをさらってきては、自身の巣で働きアリとしてこき使います。
トゲアリという種類の新女王は、他の種類のアリの女王の座を奪って、そこで産卵して乗っ取ってしまいます。
種の存続のために、いろいろな役割が生まれるんですね。
すこし怖いですね。
社会性の成功
このように”社会性昆虫”は、時には厳しく見えることもあります。
しかし、とても大きな成功を収めているんですよ。
昆虫のなかの2%しか占めていない”社会性昆虫”は、地球上の生物の半分を占めるというお話もあるんです。
”社会性昆虫”には、ハチやシロアリも含まれますが、種の存続に関して言えばとても素晴らしい結果を残しているといえますね。
ちなみに、”社会性昆虫”の要件として不妊の階級があるかが問われ、そのあり方を”真社会性”と呼びます。
私たちヒトには不妊の階級がありませんので、”真社会性”の生き物とは言えませんね。
”真社会性”の哺乳類は、ハダカデバネズミのみだぞッ。
参考文献など
日常でのヒント
さて、私たちヒトは、国・会社・家族などのさまざまな集団に所属しています。
そのなかで各々に役割が与えられては、日々奔走しています。
今回は、”超個体”を参考に、会社について焦点を当ててみました。
- ラインアンドスタッフ組織
- 内部統制
- 職務分掌
管理と現場
組織形態の一種に、”ラインアンドスタッフ”という形式があります。
現代で言うところの、”職能別組織”の原型にあたります。
ラインとは、顧客に直接的に関わるメンバーのことで、販売や営業を行う”現場”の仕事をします。
一方、スタッフとは、管理や計画を行うメンバーのことで、”管理”の業務を行います。
お互いに立場を分けて”役割”を明確にすることで、それに必要なスキルを存分に積み重ねることができます。
また、余計な考え事をせずに自身の”役割”に没頭すれば、組織としては存続することができるでしょう。
極端な例で言うと、軍隊などは階級によって”役割”を与えて、意図的に超個体を目指していますね。
もし、意図的な超個体に近づければ、とても強いパワーを発揮します。
組織が組織である根源ともいえるでしょう。
組織の業務を適正にするルール
”内部統制”とは、「業務の適正を確保するために、その組織においてルールなどを整備・運用すること」です。
アリは、組織として一体化するために、フェロモンなどを上手に使っています。
ただし、私たちヒトはどうでしょうか。
おそらく、この”内部統制”のようなルールを決めることが必要なのでしょう。
以下のような目的と基本的要素で構成されています。
【目的】
- 業務の有効性・効率性
- 財務報告の信頼性
- 法令順守
- 資産の保全
【基本的要素】
- 統制環境
- リスクの評価と対応
- 統制活動
- 情報と伝達
- モニタリング(監視活動)
- ITへの対応(情報技術)
これらに心当たりはありませんか?
もし、あなたの会社がきちんとしていれば、下記のようなことはあり得ないでしょう。
- 過去のやり方に執着していて、非効率だ。
- 決められたルールが曖昧で、みな個人のやり方で仕事をしている。
- ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の意識が低い。
- 会社の備品と私物の区別が付けられていない。
- ミスなどの再発防止策はなあなあで済まされている。
- 無計画なITの導入により、混乱が生じている。
- 業務の導線が整理されていない。
- 仕事のノウハウが属人化しており、属組織化していない。
- 上司にマネジメント意識が低く、部下の処理能力に依存している。
- 評価が感情に依存しており、数字などで公平に行われたものではない。
- 派閥が分かれていて、一枚岩ではない。
複数に心当たりのある方は、その会社は組織としてのルールが曖昧なものになっていると考えられます。
組織としてあるべき意識が抜け落ちており、同時に強みも失われているのではないでしょうか。
その環境には危機感を持つべきです。
あなたの責任、あなたの業務
”職務分掌”とは、「取締役などの役職や職務について担当者の範囲と責任を明確化させ、職務における役割や権限を整理・配分する制度」というものです。
例えば、アリなどの社会性昆虫には明確な階層があります。
もしこれが曖昧であれば、女王アリはその立場を働きアリに奪われるかもしれませんし、一つの巣に女王アリが乱立するかもしれません。
組織としての強みを生かすためには、最低限の階級と秩序が必要です。
それを会社に落とし込むとしたら、この”職務分掌”というものになるでしょう。
「いつ誰が何をするのか、それを行う権限があるのか。」が明確になるので、各々の役割や業務の流れが見えやすくなります。
組織が大きくなればなるほど関わる業務は多くなるので、このように洗い出しをして明文化することは重要だといえます。
危機感を持つべきタイミング
あなたの所属する会社はどうでしょうか。
もし、具体的な業務基準や責任の所在が曖昧ならば、それは大変なことです。
責任のなすりつけに繋がりかねませんし、当事者意識の低い管理者を生むきっかけになります。
自身の職責を持たない働きアリや兵隊アリが支える巣は、程なくして立ち行かなくなるでしょう。
それがあなたの会社でも起きるとしたら、とても恐ろしいことです。
確かに、行き過ぎた秩序は悲劇を生むものですが、2000年に入って日本ではコンプライアンスなどが叫ばれています。
いつまでも、企業価値を高めるトレンドに乗れていない組織は、時代に取り残されていると言えるのではないでしょうか。
まとめ
”茹でガエルの法則”というものがあります。
カエルは、熱湯に入れると逃げ出しますが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失って茹で上がってしまいます。
実際は、茹で上がる前に逃げ出すのですが、あなたはどうでしょうか。
もし、過度にストレスを抱え込んだり、明らかな不満がありながらも、それに徐々に慣れてしまった自分はいないでしょうか。
世の中には、組織としての在り方を示す指針があります。
組織として、最大限の強みを生かすための概念があります。
それらと比べてみて、実態がかけ離れているのならば、そこはあなたの居場所ではありません。
あなたしか成し得ない”役割”があるはずです。
「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の平均になる。」
もし、自身の人生を大切に思っているならば、今こそ行動に移す時だと思いますよ。
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あなたにお伝えしたいことは、とてもシンプルです。
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