メンタルケア・幸福

なぜ、”日本人は足を引っ張り合う”のか【フリーライダー】

はじめに

こんな方々はぜひ目を通してみてください。

・集団圧力に息苦しさを感じている方。

・いつまでも変わらない働き方にうんざりな方。

・いじめの理由を知りたい方。

  実は、あなたが抱えていらっしゃるお悩みや向上心は、この概念で解決するかもしれません。

 なぜなら、この記事では”科学的根拠”経験談に触れながら、問題解決のヒントをご紹介しているからです。

 つまり、こういうことです。

 読み終わった頃には、解決するためにすべきことを”具体的”に知ることが出来ているでしょう。

 是非この一期一会の機会に、ここならではの特別な記事を、もちろん無料でお読みください。

あなたのお悩みを、科学的概念で解決していくぞッ!!

【この記事でお伝えしたいこと】

非協力者には制裁を与えたいらしいぞッ!

テーマ解説【フリーライダー】

 何というか、とても恥ずかしいし、とても非生産的ですよね。

概要

 今回のテーマは、”フリーライダー”となっております。

 これは、イギリスの経済学者アルフレッド・マーシャルという方が提唱した概念である”外部性”から派生した用語です。

 内容は、「公共性のように非排除性があるサービスについて、対価(供給のための費用)を支払わないで便益を享受する者」というものです。

”外部性”についてはこちらの記事で取り上げているぞッ。

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公共財の例

 例えば、消防国防などは国が運用しています。

 いわゆる公務員の方々ですが、彼らは利用者から直接お金を頂いているわけではありません。

 税金で賄われています。

 そもそも誰か特定の個人がお金を払って、売買取引のようにサービスやモノを”独占”するようなものでもありません

 ちなみに、独占することを”排除性”といい、そうでないことを”非排除性”といいます。

もし、税金で賄われていなかったら

 もしも、国が運用していなければ、誰か個人がお金を支払ってでも運用しなければいけません。

 なぜなら、消防や国防のサービスが止まることで、その集団の継続は難しくなり、結局は解散することになるからです。

 ここで、誰か個人がお金を負担して運用したとき、その利益は集団全体に及ぶことになります。

 もちろん、その集団のほとんどは、その利益に”タダ乗り”していることになります。

 自身が負担しなくても、顔も知らない誰かが負担してくれている状況が生まれます。

 これこそが、”フリーライダー”です。

 別の例で、会社が教育費を負担して”いない”けども、従業員が仕事関係のスキルを取得したとしたら、会社はフリーライダーとなります。

 なぜなら、費用や手当を負担せずして”タダ乗り”しているからです。

ふるさと納税もフリーライダー的な行為と言われているぞッ。

参考文献など

【引用元はこちら】

フリーライダー: free rider)は、経済学用語のひとつ。公共財のように非排除性があるサービスについて、対価(供給のための費用)を支払わないで便益を享受する者を指す。

フリーライダー – Wikipedia

日常でのヒント

 さて、このフリーライダーですが、日本人を対象とした実験で悲観的にならざるを得ないような結果が得られたようです。

 下記にまとましたので、順に触れていきます。

【ポイント】
  • フリーライダー論の日米比較実験について。
  • 日本独自の背景と問題点。
  • ニーチェの教訓

自分が損をしてでも足を引っ張る日本人

 皆さん大変です。

 かつて、このフリーライダーについて、日本人とアメリカ人とを比べた下記のような実験が行われました。

 自身と友人の人でアルバイトを始めるとして、働くお店を選ぶとします。

 決定権自身に任されました

 店A二人とも10万円の報酬を得ますが、店Bでは自身が9万9千円友人は8万円しか貰えません。

 約1割の日本人はBを選んだそうです。

 対象者を大学院生に変えた同様の実験でも、日本の学生は自分の利益をかなり下げてでも損をさせようとする傾向が高かったようです。

 これは、決定権を自身に委ねて協力しようとしない友人(フリーライダー)に対して、自分が損をしてでも損をさせる傾向といえます。

 悲しいことに、この傾向は小学生低学年には見られなかったようで、年を重ねるにつれて身につくものだそうです。

協調性という名の炙り出し

 どうやら、日本人ならではの協調性の高さの裏にはが隠れています。

 高い協調性は、「協力せずにタダ乗りするようなズルい人を許さない、協力しないと後が怖いぞ」という脅しによって支えられているようです。

 たびたび集団心理にもすり替えられるこの背景は、例えばPTAの役員決めなどで存分に発揮されることでしょう。

 また、いわゆる田舎では、消防団婦人会自治体による祭りなど、その例はいくらでも出てきますね。

 一番の問題は、その多数派から意図せずはじき出された少数派の人物が、いじめの対象として選ばれやすくなる点です。

 本人にやむを得ない事情や、どうしようもない理由があったとしても、こうなってしまっては数に押されるだけとなってしまいがちですね。

ニーチェはかく語りき、超人思考

 皆さんは、ドイツの哲学者であるフリードリヒ・ニーチェさんをご存知でしょうか。

 「神は死んだ」という名言を残した、反キリスト教的な哲学者です。

 彼は、その人生のなかで、”超人思考”というものにたどり着きました。

 ざっくり説明すると、「(才能や富などが)ない者は自身を正当化するために、ある者を悪として妬むけれども、そのような嫉妬を克服して欲望に忠実に生きることのできる人間」が”超人”とされています。

 つまり、「嫉妬などは無視して、自身のために強く歩み続けることが大事」だと言っているんですね。

 ここまで読んで頂いた方で、もしかしたら生きづらさに悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

 もし、もう少しだけ自分らしい生き方を望むならば、この”超人思考”は助けになってくれるでしょう。

まとめ

 乱暴に表現すると、利益の”タダ乗り”であるフリーライダーですが、日本の気質と悪い相乗効果を発揮しているようです。

 協力しない者には、自分の身を切ってでも損をさせようとする傾向が見られました。

 これは、正当な理由の否定や、いじめの発端となりかねない由々しき傾向だと言えるでしょう。

 しかし、このように根差した価値観はいくら悲観的になっても変えられません。

 ただ、自身の気持ちの構え方で、いくらか生きやすくはなるかもしれませんね。

 私のオススメは、ニーチェの”超人思考”です。

社会の悩み関連はこちらだぞッ。

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記事で紹介されている科学的な概念について、極めて抽象的な表現を用いております。もし、本来の意味と著しく乖離している場合は、コメント欄等でご指摘下さい。早急に対応させて頂きます。

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