はじめに
・問題のどこから手を付ければ良いか分からない方。
・厄介な問題を抱えている方。
・解決策のヒントを探している方。
実は、あなたが抱えていらっしゃるお悩みや向上心は、この概念で解決するかもしれません。
なぜなら、この記事では”科学的根拠”や経験談に触れながら、問題解決のヒントをご紹介しているからです。
つまり、こういうことです。
読み終わった頃には、解決するためにすべきことを”具体的”に知ることが出来ているでしょう。
是非この一期一会の機会に、ここならではの特別な記事を、もちろん無料でお読みください。
あなたのお悩みを、科学的概念で解決していくぞッ!!
トライアル&エラーが大事だぞッ!
テーマ解説【バタフライ効果】
間違った仮説から抜け出す唯一の方法は、失敗をすることだ。
概要
今回のテーマは、”バタフライ効果”となっております。
提唱者は、気象学者であるエドワード・ローレンツさんです。
内容としては、「力学系の状態にわずかな変化を与える場合と、それが無かった場合とでは、その後の系の状態が大きく異なってしまう現象」というものです。
蝶のはばたきと竜巻
この概念は、エドワード・ローレンツさんのこのような問いから生まれました。(諸説あり。)
「ブラジルの1匹の蝶のはばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」
もし、これが正しいのならば、蝶のはばたきがやがて竜巻になることになります。
どんなに小さな変化でも、長期的にみると大きな変化もたらすかもしれないのです。
実際のところ、この考えはほとんど正しいものでした。(カオス理論)
「どんなにわずかな変化でも、それはまるでランダムな振る舞いをして、最終的には大きな差を発生させる。」
これが、”バラフライ効果”の内容です。
特徴として、短期的な予測であれば、ある程度の精度は保たれます。
具体的には、気象予報の分野では2週間程度が精度の限界のようです。
補足:カオス理論
このバラフライ効果を語るに欠かせないのが”カオス理論”です。
実際のところ、バタフライ効果自体が、”カオス理論”の分かりやすい例えのようなものなんですよ。
そんなカオス理論は、「力学系の一部に見られる、数的誤差により予測できないとされている複雑な様子を示す現象を扱う理論」とされています。
内容は、「とても頑張って計算すれば答えは出そうだけど、誤差を無くすには”無限”の精度が必要だから実質無理だよね。」というものです。
結局は、どんなに頑張っても、コンピューターの限界など問題が山積みです。
どうやら計算の限界は存在するようですね。
余談:ラプラスの悪魔
”ラプラスの悪魔”は、フランスの数学者であるピエール=シモン・ラプラスさんが提唱しました。
内容は、「ある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つがゆえに、未来を含む宇宙の全運動までも確定的に知りえる」というものです。
つまり、「すべての情報が完璧に分かったら、そこから未来のすべてを予測できるよね。」ということです。
しかし、これは原理的に不可能であるとして完全に否定されました。(不確定性原理)
やはり計算の限界は存在するようですね。
元々、”蝶のはばたき”は”カモメのはばたき”だったらしいぞッ。
参考文献など
日常でのヒント
さて、このバタフライ効果から得られる教訓は多そうです。
以下にまとめてみましたので、順番に触れていきます。
- トップダウン型の問題解決の限界。
- 厄介な問題について。
- それらの解決方法について。
問題の外側にあるもの
世の中のもののほとんどは、何かしらの法則に則っているでしょう。
それを利用してスマートに問題を解決できる方法とは、いわゆる”演繹法”です。
例えば、
- ↓人間は死ぬ。(前提)
- ↓ソクラテスは人間である。
- ↓ソクラテスは死ぬ。
といった具合に、なにかしらの”前提”に沿って物事を考える方法です。
人生経験などで得たノウハウなども、この”前提”に当てはまるでしょう。
これは、まさしく数学的な考え方であり、数学そのものも”演繹法”に分類されます。
計算の限界
このような考え方は確かに便利です。
しかし、頭で考え続けても限界がやってきます。
特に、計算においては限界があると、”カオス理論”が示してくれています。
加えて、その”前提”の外側にあるものを理解出来なければ、とんちんかんな結果に終わってしまうでしょう。
いわゆる、演繹法などの”トップダウン型の問題解決”は、問題が複雑であればあるほど答えを得るのが難しくなります。
厄介な問題
”厄介な問題”とは、一部の社会学者のあいだで使われている専門用語だそうです。
特徴としては、「何が問題かをうまく説明できない。」ということが挙げられます。
気候変動や、医療制度改革などが”厄介な問題”の代表といえるでしょう。
この厄介な点は、同じような前例がとても少ないことにもあります。
その癖、規模が大きくなりがちで、色々な方が多様な立場から関係者となってしまいます。
このような”厄介な問題”に対して、”トップダウン型の問題解決”はオススメできません。
そもそもの”前提”を得ることがとても難しいからです。
ボトムアップ型の問題解決
もし、このような問題に終止符を打ちたいとお考えならば、この考え方が役に立ちます。
- 累積的選択
- リーンスタートアップ
この”累積的選択”とは、「進化論のように、選択の繰り返しによってより適応力の高いものを残し、その後も次々と世代を重ねて最適なものを得るメカニズム。」のことです。
つまり、解決策A~Eがあるとして、そのなかから最も効果的であったものをベースに、新A~E案を試し続けるといった方法です。
一方、”リーンスタートアップ”とは、「低コスト・短期間で作成した最低限のものを試し、その反応やデータを見ながら開発を続ける手法。」のことを言います。
これは、質より量を優先して、その結果をもとに改善しながら問題解決に挑む方法です。
この2つの手法は、いわゆる”ボトムアップ型の問題解決”です。
”トップダウン型の問題解決”に比べて、とても泥臭い方法ですが、予測が難しい事柄に対しては絶大な効果を発揮します。
まとめ
誰しも難問に頭を抱えるものです。
時として、未知の分野の知識が必要とされるため、人生経験だけでは乗り越えられないこともあるでしょう。
加えて、蝶のはばたきのような誤差や、いわゆる”厄介な問題”のことを考えると、目を背けたくなるものです。
しかし、そのような状況でも頼りになる手法は存在します。
いわゆる”ボトムアップ型の問題解決”は、一言であらわすと地道な試行錯誤です。
質より量を優先して、ひたすらに解決策を試していきます。
一見、遠回りに見えますが、その威力はお墨付きであると保証いたします。
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