はじめに
・人間関係にストレスを感じている方。
・職場の雰囲気で苦しんでいる方。
・人生を有意義に過ごしたい方。
実は、あなたが抱えていらっしゃるお悩みや向上心は、この概念で解決するかもしれません。
なぜなら、この記事では”科学的根拠”や経験談に触れながら、問題解決のヒントをご紹介しているからです。
つまり、こういうことです。
読み終わった頃には、解決するためにすべきことを”具体的”に知ることが出来ているでしょう。
是非この一期一会の機会に、ここならではの特別な記事を、もちろん無料でお読みください。
あなたのお悩みを、科学的概念で解決していくぞッ!!
悪習は目にするだけでも悪影響があるぞッ!
テーマ解説【生得論】
将来の自分のためにできる1番大切な事とは?その答えになり得るかもしれない。
概要
今回のテーマは、”生得論”となっております。
フランス生まれの哲学者ルネ・デカルトさんが提唱したんですよ。
内容は、「特定のスキルや能力、学習や行動の傾向などは生まれたときから備わっている」というものです。
生まれてから”先天的”に備わっているものこそが、”生得論”で言いたいことなんですね。
ちなみに、反対の概念は”経験主義”であり、「生まれたときは真っ白であり、経験を通して”後天的”にスキルや能力が備わる」というものです。
完全に備わっているスキル
例えば、クモは巣を作るのに練習を必要としません。
このスキル・能力は、生まれてから本能として完全に備わっています。
私たちが同じようなものを作ろうとすると、おそらく一度では成功しないでしょう。
クモのようなきれいな形を意識すると、試行錯誤を繰り返さなければなりません。
しかし、もちろん彼らは違います。
誰から教わるわけでもなく、あの精巧な網目状の巣をいとも簡単に作ってしまいます。
なんと、普通であれば完成まで1時間もかからないようです。
ちなみに、クモの種類によっては時間帯で巣を撤収するらしく、回収した糸は食べちゃうこともあるようです。
学習するという本能
では、次にオウムを紹介いたします。
彼らは、本能として”学習する”というスキルを備えています。
若鳥のあいだに、大人の鳴き声を熱心に聞いては、マネることで練習をします。
やがて、練習を重ねることで徐々にうまく鳴けるようになり、大人になるころには方言まで完璧に取得してしまいます。
この世代から世代に受け継がれた鳴き声で、縄張りを主張したりするんですよ。
実は、この”学習する”という本能を備えている鳥は珍しく、ニワトリやフクロウなどは鳴きはするけれども学習はしていないのです。
ただ、鳴いているだけであり、そこに種類で受け継がれてきたものは存在しないようです。
氏か育ちか
さて、ここまで”先天的”に備わっているもの、つまり”生得論”について紹介させていただきました。
しかし、そのなかでもオウムは”先天的”に学習をしますが、学習とは”後天的”に知識を増やすことです。
実は、この”先天的”なものと”後天的”なもののどちらが、特性や性格を与えているのか、と昔から論争されてきました。
いわゆる”氏か育ちか”と呼ばれるものです。
特に、哲学や心理学の分野では、人間の行動や精神がどのようにして形作られていくかという研究が今も行われていますよ。
どちらの立場も、有力な研究結果を出しており、平行線をたどっているようです。
個人的には、相互に作用してると思っているぞッ。
参考文献など
日常でのヒント
現在の研究によると、哺乳類で”学習する本能”を持っている種類はかなり少ないようです。
クジラ・イルカ・アザラシ・コウモリ・ゾウ、そして私たち人間です。
このなかでも、オウムのように周囲の音を聴いて、それをマネできるような高度な能力は、人間だけに備わっています。
それはあまりに高度であり、私たちが意識しないところでも影響力を発揮しているようです。
眺めるだけでも学習は進む
”学習する本能”とは、厳密にはいろいろな種類に分けることができます。
ここでは、そのなかでも”社会的学習理論”というものに触れてみましょう。
内容は、実際のところオウムの例とあまり変わりません。
以下に簡単にまとめてみました。
- 隣人の行動を観察する。(注意過程)
- その行動を覚える。(保持過程)
- その行動をとってみる。(行動産出の過程)
- その反応によって、今後繰り返すか決める。(動機付けの過程)
起き上がりこぼしをやっつけろ
さて、面白い実験があります。
1961年の実験で、起き上がりこぼしを使って「どれだけ他人の行動に影響うけるのか」の観察が行われました。
子供たちを2つのグループに分けます。
1つ目のグループでは、大人がお手本として、起き上がりこぼしに暴力を奮います。
2つ目のグループでは、大人は別のおもちゃで遊びました。
結果として、1つ目のグループの子供は、そうでない子供と比べて、明らかに攻撃的になりました。
これは、暴力が行われる環境と、それが否定されない状態だったことが原因だと考えられますね。
あなたの隣人はどんな人?
実際の社会生活での影響は、このように整理されます。
- 学習に必ず行動が伴うわけではない。むしろ観察などで行われる。
- 学習は、行動やそれによる結果を観察することで行われる。
- 学習は、観察で得た情報や、その結果の良し悪しが影響される。
- 学習において、結果の良し悪しは判断においての必須要素ではない。
- 学習者は一方的な観察では済まず、いずれ行動して相互に影響を及ぼし合うことになる。(相互決定論)
これは大変です。
ざっくり言うと、「学習のメインは隣人の観察であり、いずれは自身もマネして行動に移すことで相互に影響を及ぼし合う」ことになります。
もし、隣人が素晴らしい方であれば、あなたも素晴らしい人物になるでしょう、
しかし、そうでない場合は注意が必要です。
ある程度の無意識下で、社会的に好ましくない行動をマネしているかもしれません。
また、それが指摘されるような環境でない場合は、当たり前に身についてしまうかもしれませんね。
やらかす前に決断する
どんなに社会的に好ましくない行動でも、私たちの高度な学習の本能は、それを受け付けてしまいます。
そのような人間関係は、いずれあなたの意識に刷り込みを行い、ふとした瞬間に大失敗を招くでしょう。
もし、惰性で関係性が続いているのならば、思い切った決断が必要なのかもしれませんね。
でないと、SNSでの投稿などふとした瞬間を通じて、自らの名誉を貶めてしまう危険性を否定できません。
まとめ
私たちは、生まれ持った才能として、学習する本能があります。
これは、動物のなかでも非常に優れたものですが、高度に発達し過ぎたのかもしれません。
隣人を観察するだけでも学習が進んでしまい、ふとした瞬間に行動で現れることでしょう。
これが、社会的に好ましくない行動であった場合は大変ですね。
もし、必ずしも必要でない人間関係で、そのような心当たりがある方とは距離を取るべきかもしれません。
なぜなら、人間関係を続けるうえで、行動をもって相互に影響を及ぼし合ってしまうからです。
何気ない一言で批判を受けてしまった有名人の方について、このような観点からの一考も必要なのかもしれませんね。
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